宿と小説の読みもの、余白
大分県竹田市(長湯温泉・芹川上流)

万象の湯 湯治場棟

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この宿の記録

1篇

この宿に泊まる一晩を、小説にしてある。

内湯は三十度から四十一度と紙にあって、入ると、ぬるい。

— 大輔 | 『五分から十分』

冷蔵庫の扉に、妻の字で十五日、午後、と書いた紙が貼ってある。何の予定かは書いていない。僕の十月は、その日も、ほかのどの日も空いている。予定の入っていない日は、数えれば出る。出たところで、何に比べればいいのかが分からない。僕は大分の山のほうに、七室の湯治場を取る。

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向かないとき

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