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編者

黒瀬慧

くろせ・けい 編者

三十四歳。港区白金台に一人で住む。データ分析の会社を経営し、あらゆる対象を変数とパターンに置き換えて生きてきた。旅館だけは、事業にしないと決めている。出張の合間に行き先を毎回変えながら宿を巡り、そこですれ違った人々の話を、この場所に集めている。どの話のどこかに、彼はいる。名前では出てこない。

「どれが良い湯かではない。その湯を、どう使っているか、である。」

語り手たち