十七分ぶんの余白を、詰めずに、そのまま置いた。
— 志乃 | 『三組しかない日の、余白』
三件目の依頼を、理由も書かずに断った。自分の原則を破ってでも、わたしは金沢の奥、築二百年の古民家宿を一泊だけ予約する。詰めることをやめた湯の中で、余白をどう測り直すか。
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この宿に泊まる一晩を、小説にしてある。
十七分ぶんの余白を、詰めずに、そのまま置いた。
— 志乃 | 『三組しかない日の、余白』
三件目の依頼を、理由も書かずに断った。自分の原則を破ってでも、わたしは金沢の奥、築二百年の古民家宿を一泊だけ予約する。詰めることをやめた湯の中で、余白をどう測り直すか。
少ない、であって、無い、ではない。少ないの中身を、私は聞かなかった。
母を、二十年ぶりに旅行へ誘った。理由は父の他界でも、私の退職でもない。ただ、二十年、誘わなかっただけである。石川・金沢、築200年の古民家の宿に、母と二人で向かう。
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