宿と小説の読みもの、余白
青森県黒石市(青荷温泉)

ランプの宿 青荷温泉

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この宿の記録

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この宿に泊まる一晩を、小説にしてある。

手に持ったランプの届く範囲だけが床で、その先は音だった。

克彦『遠いほうから』

妻に予定を立てずに行けと言われて五か月。午後を空けるための午前の段取りだけが、この五か月で細かくなった。図書館で借りた本に前の誰かが挟んでいった付箋を頼りに、私は電波も客室の電灯も届かない青森・黒石の一軒宿へ向かう。空けた時間の使い道を、私はまだ知らない。

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向かないとき

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