宿と小説の読みもの、余白
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦(勝浦温泉)

ホテル浦島

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この宿の記録

1篇

この宿に泊まる一晩を、小説にしてある。

あたしの脚は、その間ずっと使われなかった。

— 奈緒 | 『百五十四メートル』

三階までなら、段を数えている。数えようとして数えているのではない。二月、あたしは船で渡る宿へ行った。本館と山の上の館を、長いエスカレーターがつないでいる。上がるのに、脚を使わない。

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向かないとき

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