宿と小説の読みもの、余白
長崎県雲仙市小浜町

旅館 國崎

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この宿の記録

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この宿に泊まる一晩を、小説にしてある。

説明はしない。理由も書かない。丸をつけていた、それだけを持ち帰った。

有希『丸のついたページ』

実家の片付けで、母の字で丸がついた温泉地の切り抜きを見つけた。行きたかったのか分からないまま、私は長崎・島原半島、貸切風呂のある宿へ向かう。説明も理由も書かれていない丸印を、私はどう持ち帰るか。

段差がどれだけあるか、電話で聞いた。行けば分かります、と言われた。

克彦『誕生日の日付』

母の誕生日は、去年から手帳に書くようになった。忘れないためではない、忘れそうになったからである。長崎・小浜温泉、本館の和室を選んで、母と二人、地元魚介の会席で祝う一泊。

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向かないとき

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