庭の灯りが、水面に落ちていた。落ちた灯りが、風で少し動いた。
— 有希 | 『名前をつけない庭』
姪の七五三の写真に添えられた一言に、返す言葉がなかった。理由を誰にも説明しないまま、私は松江、宍道湖のほとりの宿へ向かう。名前をつけないままにしておける庭の草のように、調べないでおけるものと、私はどう付き合うか。
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この宿に泊まる一晩を、小説にしてある。
庭の灯りが、水面に落ちていた。落ちた灯りが、風で少し動いた。
— 有希 | 『名前をつけない庭』
姪の七五三の写真に添えられた一言に、返す言葉がなかった。理由を誰にも説明しないまま、私は松江、宍道湖のほとりの宿へ向かう。名前をつけないままにしておける庭の草のように、調べないでおけるものと、私はどう付き合うか。
供給がないと話すことがない、と思っていた。話すことがない時間を、二人で持て余さなかった。
— 悠真 | 『供給なしで、持つか』
活動休止から二年になる。供給の話をせずに、この相手と夜が持つかを、俺は初めて試す。島根・松江、宍道湖を臨む庭のある宿で、夜更かしして語り明かした一晩の記録。
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