宿と小説の読みもの、余白
SAKE

諏訪の宮坂醸造、真澄

分類できないものを、分類できないまま持てるか

三十四歳。港区白金台に一人で住む。データ分析の会社を経営し、あらゆる対象を変数とパターンに置き換えて生きてきた。旅館だけは、事業にしないと決めている。出張の合間に行き先を毎回変えながら宿を巡り、そこですれ違った人々の話を、この場所に集めている。

黒瀬慧という語り手について →

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別所・渋・軽井沢、3つの土地

泊まった町の名は、長野の酒を選ぶときの手掛かりにならない。長野県で泊まった宿は、上田市の旅館花屋(別所温泉。記事は009078の2本)、下高井郡山ノ内町の信州 渋温泉 古久屋(渋温泉)、北佐久郡軽井沢町の万平ホテル、3つの土地に分かれている。蔵は、そのどれとも別の諏訪市にある。

諏訪の蔵は宮坂醸造

銘柄の名が、その土地の社に納められた物から来ていることがある。諏訪市元町の宮坂醸造は真澄という銘柄を出し、公式は「諏訪大社のご宝鏡を酒名に戴く真澄は寛文二年(1662)創業」と書く。上田にも信州亀齢という蔵はあるが、県の一本としてはこちらを置いた。上田からも、山ノ内からも、軽井沢からも離れた、4つ目の町の酒になる。諏訪へ行かないまま、諏訪の社の名を家で開けることになる。

家で開けるなら、真澄 純米吟醸 白妙 SHIROがある。

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20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。

別所・渋・軽井沢の宿

「長野へ行く」と決めても、そこから先が三つに分かれる。上田、山ノ内、軽井沢は地図の上でも隣り合っておらず、二つを一度の旅で回ることを前提にできない。別所の湯を見に行くのか、渋の街を歩くのか、軽井沢に籠るのか。行き先は県ではなく、町の名で決めることになる。

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