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「今日はもう、どれがいいかを決めたくない。」
決めることに疲れて、何も選びたくない日に
決めごとが続いた夜に夕飯すら決まらなくなる、そういう日に読む話を並べています。
並んでいるのは、実在の宿を舞台にした連載小説です。語り手は実在しません。
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一日じゅう決めごとが続いた日は、もう、どれがいいかを決めたくない。夕飯を何にするかも、どこで食べるかも、決められない。そんな日は、献立の決まっている宿へ行って、出された順に食べてみませんか。

克彦早期退職した元管理職長く決める側にいて会社を離れた克彦は、決めなくてよくなったはずの日にも、手帳を開いてしまいます。その晩の克彦は、何が出てくるかを知らないまま、出された順に食べます。

志乃フリーランスデザイナー決めなくてよくなる側から、その日が来ることもあります。フリーランスのデザイナーの志乃は、選んだものに毎日、理由を付けて説明します。予約の画面で人数を一人にしたら、選べるところが減りました。取ったのは、選ぶところの無い一泊でした。

修一定年後に一人旅を始めた元会社員選べないほうを、進んで取る人もいます。定年のあと、一人で旅を始めた修一は、時刻表を読むのが好きで、従うのは好きではありません。選びようのない部屋を取った晩、鞄の中の時刻表を探します。無いのを、探しながら思い出します。

悠真IT企業勤務・推し活に生きる会社員逆に、いつも二つ押さえてきた人もいます。会社に勤める悠真は、何かを取るとき必ずもう一つ取り、あとで片方を消してきました。送る写真も、並べてから選びます。その晩は、消すほうを持たないまま、決まっている部屋に通されます。
ほかに、修一と克彦の、別の晩の話が一つずつあります。どちらも、選ぶところを自分の側から手放した日の話です。手放したあとに何が残るのかは、話ごとにずいぶん違います。
『おまかせ』修一 『数えなかった、一本だけ』克彦今夜の一話
克彦 — 早期退職した元管理職 以上、で締まらない一日 決める役を長く務めた男が、雨の谷にある山の一軒宿へ着く。着いてから発つまで、選ぶ場面がほとんど来ない晩である。 決めるのがいちばん得意だった人が、決めなくてよい晩をどう過ごすかの話なので、前の話を読んでいなくても入れます。何も決めなくてよい食事を、私は思い出せる限り、していない。この一話を読む
舞台になった宿
『以上、で締まらない一日』の舞台は、法師温泉 長寿館。
PR 法師温泉 長寿館の空室を見る 一休.com (外部サイトが新しいタブで開きます)そのほかの話
行きたいかどうかが後回しになる晩は、『何を見ても、損か得かを先に数えてしまう日に』へ続けて読めます。
この状態に、ひとつ
全室に風呂の付く宿だけを並べたので、部屋タイプで迷う手が要りません。
『部屋タイプを、読み比べなくていい宿』