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一人泊で気になるのは
一人で温泉宿に泊まると、湯そのものより、二つのことが気になる。
ひとつは、食事の席。広間で他の客と並んで食べると、一人であることが際立つ。
もうひとつは、大浴場。混んでいる時間に一人で入ると、なんとなく落ち着かない。
一人を負担にするのは、湯そのものではなく、食事の席と大浴場である。
だから、個室食または部屋食で席を共にせず、貸切風呂または客室風呂で湯を共にしない宿なら、一人でも過ごしやすい。
The-Yohakuが記録した宿から、その二つを満たすものを束ねる。
食事も湯も、共にしない宿
- 湯宿 草菴(島根) — 移築古民家のレストラン、貸切風呂五か所。 → 移された家の、二度目の場所
- 時音の宿 湯主一條(宮城) — 登録有形文化財の個室料亭、源泉かけ流しの貸切風呂。 → 三日前までに、お申しつけください
- 谷川の湯 あせび野(静岡・湯ヶ島) — 夕朝食とも個室、貸切風呂四つ。 → 湯ヶ島に、十年通った男
- 静響の宿 山水(奈良・十津川) — 個室食、貸切風呂二つ。 → 線路の引かれていない村
- 陶泉 御所坊(兵庫・有馬) — 部屋食、貸切風呂。 → 茶色い湯の、名の由来
部屋で完結する宿
客室に露天風呂や内風呂があり、食事も部屋で取れる宿は、廊下を歩く回数そのものが少ない。
- 花巻温泉 佳松園(岩手) — 原則部屋食、貸切風呂四つ。 → 送迎という同じ言葉
- はなれ宿 善積(静岡・伊豆高原) — 全六室すべて離れ、部屋食。 → 六つのうちの、ひとつ
- 季さら別邸 刻〜TOKI〜(三重・鳥羽) — 全室離れ、部屋食または個室ダイニング。 → 冷たい水を、温めて使う
- 大和屋別荘(愛媛・道後) — 部屋食。 → 本館は、坂の下にある
一人泊は、必ず確認する
ひとつ、大事な注意がある。
一人で泊まれるかどうかは、宿とプランによって異なる。
ここに挙げた宿は「食事の席と湯を共にせずに済む造り」を持つが、それは「一人泊を受け付けている」こととは別である。二名からのプランしかない宿や、平日のみ一人泊可の宿もある。
The-Yohakuの各記事では、一人泊の可否を確認できた範囲で書いているが、確認できなかった宿も多い。
予約の前に、必ず一人泊の受付を確かめてほしい。
そのひと手間が、当日の一人を、負担でない一人にする。
