宿と小説の読みもの、余白
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同室に案内されて、間の取り方に迷った。

その迷いを軽くする条件の話をします。何年も顔を合わせていなかった相手だと、なおさら迷います。きょうだいが、法事や実家の片付けをきっかけに再び集まることがあります。話題を探すより、黙っていても気まずくならない部屋を選ぶほうが現実的です。

部屋を、分けられる

迷いを最初から消すなら、部屋を分ける手です。亀の井別荘と、きのえ温泉 ホテル清風館です。

亀の井別荘は全11室、離れを含む複数棟で、世代や関係の違うきょうだいでも部屋を分けて泊まれます。清風館は和室の定員が1名から6名まで幅があり、集まる人数に合わせて部屋を選べます。

話を、聞かれない

分けずに同じ卓を囲むなら、聞かれない席です。越前あわら温泉 つるやと、陶泉 御所坊です。

つるやは夕食・朝食とも個室での懐石膳で、何年ぶりの再会でも他の客に話を聞かれません。御所坊は部屋食で貸切風呂も2種類あり、有馬温泉駅から徒歩10分以内と、集まりやすい立地でもあります。

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離れなら、なおさら気まずくない

聞かれない席の先に、棟ごと離れる手があります。秘境 白川源泉 山荘 竹ふえと、はなれ宿 善積です。

竹ふえは客室内の囲炉裏で夕食・朝食とも提供され、全12室が離れで、他のきょうだいの家族と鉢合わせしません。善積は全6室すべてが離れで部屋食、久しぶりの再会でも他の客と動線が交わりません。

花巻温泉 佳松園と、忘れの里 雅叙苑

湯と客室の独立で選ぶ、最後の二軒です。

佳松園は貸切風呂が複数あり、他の客の目を気にせず長く話せます。雅叙苑は古民家を移築した離れ家形式で、客室が独立しています。

膝が悪いきょうだいには、竹ふえは向きません。全12室が起伏のある敷地に離れで点在し、公式サイトにバリアフリー対応の記載がありません。

話題は、無理に探さなくていい

何年ぶりかのきょうだいの集まりに、共通の話題は要りません。黙っていても気まずくならない部屋があれば、それだけで一晩は持ちます。間の取り方は、囲炉裏の火や庭の暗さのほうが埋めてくれます。

介護や片付けの区切りに行くならきょうだいと、水入らずで泊まる宿、親と行くなら親と、二十年ぶりに泊まる宿があります。

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