宿と小説の読みもの、余白
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大人になったきょうだいと同じ部屋に泊まるのは、それだけで少し気まずい。

話は、片付けが一段落した日から始めます。きょうだいだけで泊まる旅は、法事や実家の片付けのついでに決まることが多いものです。親の介護や葬儀、片付けが一段落した後に、一泊する。配偶者にも子どもにも気を遣わず、水入らずで過ごせるかどうかが、宿を選ぶ基準になります。

部屋食で、水入らずになる

まず、席の側から水入らずにする二軒です。花巻温泉 佳松園と、はなれ宿 善積です。

佳松園はツイン・シングルルームを除く客室が部屋食で、義理の家族や子どもの目を気にせず過ごせます。善積は全6室すべてが離れで部屋食、水入らずの一晩が、そのまま部屋の造りになっています。

敷地の広さが、動線を分ける

席の次は、動線です。亀の井別荘と、忘れの里 雅叙苑です。

亀の井別荘は約1万坪の敷地に離れが11室あり、他の客と動線が重なりません。雅叙苑は古民家を移築した離れ家形式で、貸切風呂も複数あります。

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個室の食事が、話す場を作る

動線を分けたら、あとは話す席です。越前あわら温泉 つるやと、陶泉 御所坊です。

つるやは夕食・朝食とも個室での懐石膳で、法事の後の話も他の客に聞かれません。御所坊は部屋食で、大浴場が半混浴・半露天のため、気まずさを避けたいなら貸切風呂を使う選択肢があります。

男女別の湯にこだわるきょうだいには、御所坊は向きません。大浴場が半混浴・半露天のため、貸切風呂を使う前提で選ぶ宿です。

人数と、囲む場所を選ぶ

席の形と人数で選ぶ、最後の二軒です。秘境 白川源泉 山荘 竹ふえと、きのえ温泉 ホテル清風館です。

竹ふえは客室内の囲炉裏で夕食・朝食とも提供され、囲んで話しながら食事ができます。清風館は和室の定員が1名から6名まで幅があり、集まった人数に合わせて部屋を選べます。

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水入らずであれば、それでいい

きょうだいだけの一泊に、特別な体験は要りません。配偶者にも子どもにも気を遣わず、水入らずで過ごせる部屋があれば、それで一晩は足ります。実家の話の続きは、囲炉裏の火が落ちるまでにすればいいことです。

親と行くなら親と、法事のついでに泊まる宿、友人と行くなら友人と、気を遣わずに泊まる宿があります。

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