宿と小説の読みもの、余白
画像はイメージです

本記事はアフィリエイト広告(Expedia・Relux・一休.com・じゃらんnet)を利用しています。

親と黙っていられる場所は、一日三組の宿と、総客室数五十四室の宿とで違う。

最後に親とだけ泊まった夜が、いつだったか思い出せません。十年、二十年という間が空くと、親と何を話せばいいのか分からなくなります。ただ、要るのは話題ではありません。黙っていても気まずくならない場所です。その場所が宿のどこにあるかで、八軒を四つに分けました。食事の席で他の客と居合わせない二軒(Onsen & Garden 七菜は全三室・一日三組、旅館 國崎は夕食が部屋食)、湯で居合わせない二軒(海の旅亭おきなわ名嘉真荘は全二十五室すべてに半露天風呂)、庭と独立棟がある二軒(大丸別荘は三千五百坪の庭に大正・昭和・平成の棟)、そして予約の画面では決まらない二軒です。組数も、客室に付く湯の室数も、価格帯の欄にも、地域の欄にも、評点の欄にも出てきません。宿の頁の部屋タイプと施設の欄を開いて、はじめて数えられます。

食事の席で、他の客と居合わせない

一つ目は、夕食をどこで食べるかです。Onsen & Garden 七菜と、旅館 國崎です。

七菜は全三室・一日三組限定で、食事の時間を他の客に合わせずに済みます。國崎は全十室で、夕食が部屋食です。どちらも、話が途切れても給仕のタイミングに急かされません。

湯で、他の客と居合わせない

二つ目は、湯をどこで使うかです。海の旅亭おきなわ名嘉真荘と、山荘 天の里です。

名嘉真荘は全二十五室すべてに半露天風呂が付き、湯のために部屋を出ずに済みます。山荘 天の里は全八室・一日八組で、大浴場がなく、湯は貸切の風呂で使います。どちらも、湯で他の客と居合わせません。

画像はイメージです

庭と、独立棟がある

三つ目は、部屋の外に置ける場所です。大丸別荘と、湯山荘 阿讃琴南です。

大丸別荘は総客室数四十一室で、三千五百坪の庭に大正・昭和・平成の棟が分かれて立ちます。歩く距離を自分たちで決められる庭です。阿讃琴南は総室数二十八室のうち、山の斜面に立つ独立棟「里山ヒュッテ」が本館から離れており、人の出入りが少なくなります。どちらも、黙っている時間を部屋の外に置けます。

予約の前に、確かめることが残る

残る二軒は、その場所が予約の画面だけでは決まりません。きのえ温泉 ホテル清風館と、乳頭温泉郷 妙乃湯です。

清風館は総客室数が五十四室と八軒でいちばん多く、和室の定員は1名から6名まで幅があるので、久しぶりに集まった人数に部屋を合わせられます。ただし夕食が個室食か大広間食かはプランによって変わり、予約の画面では決まりません。妙乃湯は全十六室で、露天風呂の一部が混浴・女性専用時間帯の運用です。二軒とも、黙っていられる場所があるかどうかは、先に宿へ確かめることになります。

湯の時間帯を確認する余裕がない親子には、妙乃湯は向きません。混浴と女性専用時間帯が分かれており、事前の確認を省くと気まずい場面に当たります。

画像はイメージです

何を話すかより、話さなくていいかどうか

二十年ぶりの一泊に要るのは、話題ではありません。話さない時間があっても崩れない場所です。その場所さえあれば、何を話したかは、帰りに思い出せなくてもかまいません。

顔を合わせるきっかけが法事なら親と、法事のついでに泊まる宿、誕生日なら親と、誕生日に泊まる宿へ渡れます。

一緒に行く人に送る

LINEで送る
← 選び方の索引へ戻る