宿と小説の読みもの、余白
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段ボールを運び終えた腕は、まだ震えている。

そういう日の晩に要るものの話をします。引っ越しの手伝いのあとに欲しいのは、祝いの献立ではなく、体を休める部屋です。部屋に湯があれば、大浴場まで歩く体力を使わずに済みます。

部屋の湯で、休める

腕を上げなくていい側からです。石葉と、京小宿・八坂 ゆとねです。

石葉は全8室に自家源泉の浴槽があり、夕朝食とも原則部屋食で、大浴場まで歩かずに湯へ入れます。ゆとねは全7室に檜風呂を完備し、部屋から出ずに湯を使えます。

部屋食で、支度が要らない

湯の次は、膳の側です。高志の宿 高島屋と、旅館花屋です。

高島屋は夕食・朝食ともに部屋食のプランが中心で、露天風呂付客室が5室あります。旅館花屋は離れに源泉かけ流し内湯付きの和室があり、夕食は部屋出しか個室かを選べます。

会場での食事を好む親子には、高島屋の部屋食プランは向かない場合があります。プランにより会場食の場合もあるため、予約前にどちらかを確かめることになります。決まった時刻に部屋まで運ばれる側には、支度をしなくていいそのぶんが休息に回ります。

移動が、少なくて済む

部屋と膳が揃ったら、残るのは、そこまでの道のりです。金沢・深谷温泉 元湯石屋と、須賀谷温泉です。

元湯石屋は露天風呂付き客室があり、部屋の中で湯が済むので、館内を歩く回数が減ります。須賀谷温泉は全21室がバス・トイレ付きで、河毛駅から送迎6〜7分と、駅から遠く歩かずに着きます。

食事の場所を事前に確定させたい親子には、元湯石屋は向きません。会席料理の提供場所が公式に明記されておらず、部屋食かどうかは予約時に確かめることになります。

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Onsen & Garden 七菜と、名泉鍵湯 奥津荘

駅までの道のりが済んだら、残るのは宿の中の移動です。

七菜は1日3組限定で、他の客の時間に合わせず、疲れた体のペースで湯や食事を使えます。奥津荘は全8室と規模が小さく、館内の移動が少なくて済みます。

疲れた体には、祝いより休息がいい

娘の引っ越しを手伝った日の一泊に、豪華な献立は要りません。部屋に湯があり、支度をしなくていい宿を選べば、それだけで体は回復に向かいます。布団に入るまでに使う体力を、部屋の造りの側が減らしてくれます。

就職祝いに行くなら娘と、就職祝いに泊まる宿、湯を別々に使いたいなら娘と、湯を別々に使える宿があります。

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