宿と小説の読みもの、余白
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全9室の宿と、全50室の宿が、同じ一覧に入る。

9室と、50室。この幅が、平日の使い方を決めます。子どもの手が離れてから、久しぶりに友人と平日の旅を組めるようになることがあります。平日の空室は休日より多い、というだけでは行き先は決まりません。分ける物差しは、宿の総客室数です。部屋が多いほど、同じ晩にそこへ泊まれる組が多くなります。少ないほど、館内で他の客と行き合う場面が減ります。ただし、その晩に何本のプランが出るかは室数とは別で、全50室の常磐ホテルが二人で18本、全9室の山水が10本です。客室が何室あるかは、価格帯の欄にも、地域の欄にも、評点の欄にも出てきません。宿の頁の部屋タイプの欄を開いて、はじめて数えられます。

全40室から、全50室

部屋の多い側からです。信玄の湯 湯村温泉 常磐ホテルと、下呂温泉 湯之島館です。

常磐ホテルは東館・西館あわせて全50室で、庭園に離れが7棟11室あります。じゃらんの宿の頁を一人で開くと8プラン、二人で18プランが出ます(2026年9月5日実測)。湯之島館は全40室で、5万坪の敷地に本館・別館・洋館・景山荘が分かれて建ちます。部屋の数だけ、同じ晩にそこへ泊まれる組があります。

全22室から、全26室

真ん中の三軒です。積善館(佳松亭・山荘)、時音の宿 湯主一條、越前あわら温泉 つるやです。

積善館は全26室で、大浴場4・露天2・貸切2の計8つに湯が分かれます。湯主一條は全24室で、朝夕とも登録有形文化財の建物の中の個室料亭です。つるやは全22室で、夕食も朝食も個室での懐石膳です。この帯では、部屋の数と、食事の席が分かれることの両方が残ります。

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全9室から、全10室

部屋のいちばん少ない三軒です。季さら別邸 刻〜TOKI〜、神話が息づく出雲ノ国 古代ロマンの宿 松園、静響の宿 山水です。

刻は全10室がすべて離れ棟で、全室に露天風呂が付きます。松園は全10室で、本館と、古代高床式住居を再現した離れがあります。山水は全9室で、食事は個室に出ます。三軒とも、館内で他の客と行き合う場面そのものが少なくなります。そのかわり、枠の数も少なくなります。山水はじゃらんの宿の頁で、一人なら7プラン、二人なら10プランです(2026年9月5日実測)。

車を持たない友人同士には、松園は向かない場合があります。最寄り駅からの公共交通のアクセスが公表されておらず、公共交通で向かう場合は事前に宿へ確かめることになります。

部屋の数を、先に見る

子育てが一段落してからの友人との旅に、盛りだくさんの計画は要りません。部屋の多い宿を選べば同じ晩に泊まれる組が多く、少ない宿を選べば他の客と行き合いません。カレンダーの白い平日を、久しぶりに自分たちのために使うだけです。

気を遣わずに行きたいなら友人と、気を遣わずに泊まる宿、一人で平日を使うなら一人で、平日を埋める宿があります。

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